血管の若返りに効果的なスイミング

水泳でエイジングケアスイミングは、水の特性である浮力と水圧により、関節への負荷が少ないのに高い運動効果が得られることが大きな特徴です。そのため、体の機能向上のためのリハビリとしても、医療や介護の現場で積極的に取り入れられています。

スイミングによるアンチエイジング効果として代表的なのが、血管の若返り効果です。
私たちの体に張り巡らされている血管は、加齢とともに硬くなっていきます。これは、血管の筋肉を柔らかくして血液の流れをスムーズにする働きのある一酸化窒素が、加齢により血管の内皮細胞から分泌されにくくなるためです。
血管が硬くなると血圧の上昇が起こり、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・くも膜下出血など、重篤な病気を発症する確率が高くなります。また、血流が滞るため、酸素や栄養が全身に十分に行き渡らなくなり、肌の老化や冷え性といった症状が現れます。

スイミング中は、体中に血液を送るために血流が速くなります。すると、血流の勢いに血管の内膜である内皮細胞が刺激され、血管を柔軟な若い状態にするために必要な一酸化窒素を分泌するようになります。
血管が若々しい柔軟さを取り戻すと、血液の流れはとてもスムーズになります。そして、血流が良くなることで老廃物の排出もスムーズになり、加齢が原因となる肌トラブルの改善にも大きな効果をもたらしてくれるのです。

全身の引き締め効果も

スイミングは全身を使う運動ですので、体を引き締めるのにとても適しています。
同じ有酸素運動であるジョギングも全身運動ではあるのですが、どうしても下半身の方をより多く使ってしまいます。その点、スイミングの場合は水中で全身の筋肉を動かしていきますので、バランス良く全身を引き締め、若々しいボディラインを作り出すことができます。
また、水中では浮力があるため、陸上でのように関節に大きな負担がかかることもありません。よって、高齢の方や肥満で関節への負担が心配という人でも、安心して行うことができるのです。

チャレンジしたいけれど泳げない…という方には、水中ウォーキングがおすすめです。
陸上でのウォーキングに比べて関節への負担は少ないですし、水圧の負荷がかかるので運動効果も高い全身運動です。

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