筋肉の動きを弱めてしわを改善～ボトックス注射の効果
しわを改善する美容整形の中でも、割と最近になって注目されだしたのがボトックス注射です。
ボトックスとは、A型ボツリヌス毒素を使用した治療薬の名前です。
A型ボツリヌス毒素には、筋肉と神経の結合部に作用して局所的に筋肉の動きを弱める働きがあります。この働きを筋肉の過剰な収縮でできたしわの改善に利用したのが、「ボトックス注射」なのです。
ボトックス注射の特徴
ボトックス注射には局所的に筋肉の動きを弱める働きがあります。
そのため、額の横じわ・眉間のしわ・目尻の笑いじわなど、周囲の筋肉が過剰に収縮しているためにできてしまった表情じわの解消に効果を発揮するのです。
施術方法はいたって簡単。気になるしわの部位にボトックスを注射するだけなので、短いものなら5分くらいで終了してしまいます。この手軽さと即効性こそが、ボトックス注射の人気の理由といえるでしょう。
ただ、手軽である反面、効果の持続性はあまり高くありません。大体半年～1年で体内に吸収されてしまうので、効果を長く持続させるには定期的に注射をする必要があります。
このように表情じわの改善に有効なボトックス注射ですが、実は多汗症の治療にも有効なんです。これは、ボトックスを注入することで汗の生産を抑制するように汗腺に作用することができるからです。
他にも、ほとんど筋肉で構成されているふくらはぎの痩身や、エラを目立たせる顎の筋肥大の収縮にも効果を発揮します。
ボトックス注射の安全性
ボトックスはA型ボツリヌス毒素を使用しているため、注入することでボツリヌス菌による食中毒を起こすのではないかと心配される方も少なくありません。ですが、ボトックス注射をしても食中毒を発症する危険性はほとんどありません。
なぜなら、ボツリヌス菌で食中毒を起こすには30,000単位以上のボツリヌス毒素量が必要だからです。
ボトックス注射では、1回の注射で5～100単位しか注入されません。
表情じわは顔を老けさせるだけでなく、人に「不機嫌」とか「怒っている」といったマイナスイメージまで持たれやすくなります。
このしわを改善することで、ハリのある肌と明るく若々しい表情を取り戻しましょう。